Kenny Kunifuji / ケニー國藤 | The Red Shoes / 赤い靴

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Jazz: Bebop World: Japanese traditional Moods: Type: Instrumental
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The Red Shoes / 赤い靴

by Kenny Kunifuji / ケニー國藤

A unique collection of Japanese children's songs, arranged and orchestrated in an exiting modern jazz artform. 日本の童謡・唱歌をモダン・ジャズ風にアレンジ。全8曲。日本人の感性あふれるモダンジャズがここに!
Genre: Jazz: Bebop
Release Date: 

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Tracks

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1. The Red Shoes / 赤い靴 (Akai-Kutsu) Kenny Kunifuji
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2. Such A Cutie / サッチ ア キューティー Kenny Kunifuji
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3. A Babble Ball / しゃぼん玉 (Shabon-Dama) Kenny Kunifuji
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4. The Red Japanese Maples / もみじ (Momiji) Kenny Kunifuji
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5. Take "33" Five / ひなまつり (Hina-Matsuri) Kenny Kunifuji
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6. The Snow For All Blues / 雪やこんこ (Yuki-Ya-Konko) Kenny Kunifuji
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7. Red Dragonflies / レッド ドラゴンフライズ Kenny Kunifuji
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8. The Seashore Song / 浜辺の歌 (Hamabe-No-Uta) Kenny Kunifuji
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ABOUT THIS ALBUM


Album Notes
Let me introduce the songs of the CD. 全8曲の紹介です。アレンジの際にイメージしたことなどを記しました。

1. The Red Shoes / 赤い靴 Akai-Kutsu
This song tells the dramatic story of a little Japanese girl, with red shoes, who is kidnapped by a foreign gangster. Will she be rescued and return home safely?
異人さんに連れられた、赤い靴履いてた女の子。果たして無事助け出されるだろうか・・・!?手に汗握るドラマチックなシーンをイメージしました。

2. Such A Cutie / サッチ ア キューティー
This is a song about a cute little Japanese girl who calls herself 'XXXX-chan'.
自分の事を○○ちゃん、って呼ぶ、かわいい女の子のイメージの曲です。

3. A Babble Ball / しゃぼん玉 Shabon-Dama
I thought the original tune was so charming that I decided to make a special arrangement that portrays the image of flying over New York skyscrapers in a big babble ball.
大きな大きな魔法のしゃぼん玉の中に入って、ニューヨークの摩天楼の合間を空中散歩する、みたいな・・・^^ 旋律の持つおしゃれな部分を引き出してリメイクしました。

4. The Red Japanese Maple / もみじ Momiji
This song depicts the beautiful and unique image of a Japanese landscape in autumn where the red Maples are nestled in amongst the green and yellow trees, their leaves blowing in the wind.
真っ赤に紅葉したもみじに彩られる美しい山々。風にはらはらと舞う落葉。日本ならではの秋の風景です。

5. Take "33" Five / ひなまつり Hina-Matsuri
'Take Five' meets the Far East, in this unusual arrangement of a traditional Japanese melody inspired by Dave Brubeck's master piece.
童謡「ひな祭り」の持つ、日本的で古風なイメージは、ジャズの古典的な名曲 "Take Five" の曲構成ににぴったりとマッチします。

6. The Snow For All Blues / 雪やこんこ Yuki-Ya-Konko
Like many young children, the appearance of snow always excited me. This song depicts the joyful image of children excitedly playing games in the snow.
子供って雪が大好きですね。私も、雪が降ると嬉しくてたまりませんでした。雪合戦で子供たちがはしゃいで走り回る様子をイメージしました。

7. Red Dragonflies / レッド ドラゴンフライズ
This songs depicts a beautiful Japanese village landscape with nearby golden coloured paddy fields glowing in the sunset. Up above, Red dragonflies hover over the ever-changing rich landscape.
たわわに実って頭を垂れる稲穂の田んぼの上を舞う赤とんぼ、沈む夕日・・・そんな日本の美しい原風景をイメージしました。

8. The Seashore Song / 浜辺の歌 Hamabe-No-Uta
This is my tribute to the Japanese seashore. Where the smell of the ocean and the sound of waves can be heard amongst the crying seagulls flying above the fishing boats.
磯の香りをたっぷり含んだ風に吹かれながら散歩しよう、潮騒の音、海鳥の鳴き声、沖に浮かぶ漁船・・・。日本の浜辺っていいな。

1, 3, 4, 5, 6 and 8 are popular Japanese children's songs, arranged and orchestrated by Kenny Kunifuji.
2,7 are composed by Kenny Kunifuji.


Reviews


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児玉 成夫

"The Red Shoes 赤い靴"
今回の"赤い靴" は"Giant Steps"、”Great Sunset” に次ぐ、ケニー國藤さんの第3作目となる。第1作目はフュージョン風、2作目はサックス・ピアノのDuoだったが、今回は、盟友・小関信也さんのピアノに、ベース・ドラムスを入れたカルテットという伝統的なフォーマットでの作品だ。しかし最大の特徴は、日本の童謡唱歌を取り上げた点だろう。

<相変わらず楽しんでるな>
--というのが一聴しての感想である。

皆さんにこういう経験はないだろうか? ライブを聴いていて、けっして技量的に優れてはいないものの、なぜか聴き入ってしまう演奏がある一方、テクニック抜群でありながら「どうも楽しめない」「どうも居心地の悪い」と感じる演奏がある。

テクニックを磨くことを至上課題とするタイプのミュージシャンにとっては、理不尽な話だが、そういうことは確かにある。

その差は何なのか? かつてケニーさんに質問してみたことがある。彼の答えは
「演奏している本人が、演奏を楽しんでいるのかどうかが重要」とのことだった。

彼自身もそれを心がけているという。なるほど、彼の演奏はいつも楽しんでいるという印象を受ける、そしてそれが、一緒に演奏するメンバーをリラックスさせ、バンド全体、そして聴衆全体に、楽しんでいる状態が波及するわけだ。

もちろん「技量はいまいちだが、演奏者が楽しんでいれば、まあそれで良い」と言いたいわけではない。一曲一曲を聴いてもらえれば分かるが、リラックスした演奏に聴こえるものの、高度な技量が要求される曲が多い。しかし、それを軽々とこなしたうえで、演奏者自身も楽しみ、それが聴く者をも楽しませてくれる。かなりの力量、心の余裕が無ければできないことである。

<日本の童謡をジャズに昇華>
2作目はケニーさんの日常の感動を描写したオリジナル集だったが、今回は日本の童謡が主題だ。

先日、ネットで検索していたら「---という曲はジャズではない」と力説している文章にでくわした。理由として、その曲が伝統的なジャズのコード進行ではないことなど技術的な説明が挙げられていたが、実際には、それほどジャズの世界は狭くない。

どんな曲であれ、ジャズになりうるのである。普通のポピュラー曲がジャズミュージシャンに取り上げられ、それがスタンダード曲になったという例は枚挙にいとまがない。歴史を省みても、ジャズはサンバ、ボサノバ、レゲエ、ソウル、ロックなどあらゆる音楽の要素を取り入れてきた。スタンダードの代表と今では考えられている「枯葉」ですら、かつてはシャンソンの曲だったのではないか。また、ジャンル分けが容易でない新しいタイプの音楽が出てきた場合にも「とりあえずジャズ」と分類されてきた例も少なくなかった。

排他性とは無縁で、何もかも受け入れては消化していくジャズの体質を考えれば、今後も未発掘の音楽分野を貪欲に開拓していくだろうと予想することは至極自然だ。そこでケニーさんが注目したのが、我々日本人の足元にあった童謡唱歌である。

赤い靴は、デフォルメされてはいるが、おなじみのテーマの後、モードっぽいスリリングな演奏が展開される。かつてのジョン・コルトレーンQuartetを彷彿とさせる内容だ。その後も、シャボン玉、もみじなど快演が続く。おなじみの曲が、ジャズに見事に昇華されている。


<日本人の感性で作られたジャズ>
 今回日本の童謡唱歌ばかりに絞ったのことで、見えてきたことがあった--とケニーさんは語る。

「日本人にとっては、アメリカのジャズスタンダードやブルースに対して感じてきた、どうしてもぬぐえない違和感のようなものがある。あれはやっぱりアメリカ人の感覚なわけで、特にブルースは、アメリカの黒人のもので、日本人にはないものだなと思う」としたうえで、

「逆にいうと、日本人には日本人ならではの繊細な感性があり、それは世界に対して誇るべきもので、ジャズにおいても、それはあるのだということ。それに改めて気が付いた」という。

「今回のCDの演奏自体は、まぎれもないJazzですが、それはJazz という語法を使っているという意味で、根ざす感性は『日本人』なんですよね。プレーヤー4人とも、赤い靴、雪やこんこ、浜辺の歌、などやると、日本人としての感覚が目覚めてきて、深い所で共感しながら演奏できたという事実。各人とも、幼少のころからなじんできた童謡は、自分の子供のころの体験とともに深く心の中に根付いていた、それが演奏で一つになった、という感じでした。」

その結果「自然体で演奏できたのがよかったなと思っています。この意味で、今回のCDは、日本人によって、日本の感性で作られたジャズだと思っています」という。

今回のCDは、日本人の感性をジャズに対して問うという、ケニーさんの新たな挑戦の第一歩でもある。

これは容易なことではあるまい。かつて1970年代には、板橋文夫、山下洋介などのミュージシャンの間で、海外の物まねではない、日本人独自のジャズを作るという試みがあった。また「そーらん節」や「月の砂漠」などを録音する海外ミュージシャンもいた。しかし残念ながら、それは散発的なものとなり、大きなうねりを作るには至らなかった。

ただ、30-40年前とは違い、今回はケニーさんに追い風もある。

アニメ、ファッションなど日本の文化への関心が海外で急速に高まりつつあることだ。音楽も“クール・ジャパン”の例外ではない。J・Popも、世界経済のけん引役となっているアジアで人気を博している。

実際、欧米の音楽の中にも、日本の音楽の影響を強く感じさせるものが増えつつある。長く人気を維持している007シリーズでも、“Tomorrow Never Die”や“World Is Not Enough”のテーマ曲などは、日本の歌詞をつければ、そのまま演歌になりそうな内容だ。

今回のケニーさんの挑戦を起爆剤として、日本の音楽、感性がジャズとして取り上げられ、日本発のジャズのスタンダードナンバーが生まれることを期待したい。